交渉力 橋下徹を読んで

評価★★★★★
所用日数5日

橋下徹さんが、弁護士と政治家の経験から得た、どう交渉すれば、成功するかをまとめた本です。
とても具体的かつ実践的な内容になっており、仕事にも役立ちそうなノウハウが満載です。

交渉には、敵対的交渉と協調的交渉の2パターンがあるという導入から始まります。敵対的交渉は「ケンカ闘争」、協調的交渉は「Win-Winの関係構築」であり、それを包括する枠組みとして、実践的交渉を具体的な方法論で提示します。

特に気になった点をまとめます。
・自分の要望と(仮説でも)相手の要望のマトリックスを作って交渉する
・お互い譲れないポイントは要素に分けて議論する
・何が譲れないポイントか整理し、他は譲歩しても構わないという決断力
・自分の要望を多めに用意し、譲ったように見せる(=仮装の利益)

また、後半は、トランプや金正恩の交渉術を説明しており、この2人がいかに交渉に長けた人物であるかを論理的に説明しており、目から鱗が落ちる気分でした。

「実行力」よりも、個人的には、腑に落ちる内容で、楽しく読めました。

交渉力 結果が変わる伝え方・考え方 (PHP新書) https://www.amazon.co.jp/dp/4569846629/ref=cm_sw_r_cp_api_i_WZPFZSS3RW9CT8D53R2D