実行力 橋下徹を読んで

評価★★★
所用日数2日

組織の上に立つものとして、
メンバーをまとめる方法、
人の動かし方、意思決定の方法について、
非常に個別具体的に説明されており、
橋下氏が知事としてどのように
組織を統率してきたかが理解でき、
自分に当てはめたらどうなるかなとも
想像できて、参考になった。

特に印象に残ったのは、
「現場で判断できずに、
最終的に上まで上げられてきた案件は、
どちらに転んでもおかしくなく、
割り箸で決める」や、
「裁判などと同様、メリット、デメリットが
拮抗している案件については、
双方の意見を聞いた上で、
実際は最後は、心証が重要になる」、
「新聞記事などは、
自分ならどう思うか持論を
考えながら読む」など。

ただし、後半は、大阪都構想の話に
終始しており、少し単調な印象を受けた。
しかし、大阪府大阪市の関係性は、
初めて知ることができ、
なぜ二重行政が問題となっているかを
理解することができた。
また、政策の実現のためには、
実行プランが重要であることが、
具体的な例を示して書かれており、
説得力を持って伝わってきた。